料理を作る基本について

お料理を作ることは、大人数でも少人数でも同じで、
いつものご飯が基本です。

ボクの料理は、日本に住むボクの食事の延長にあるので、

シンプルであること、
塩と油が少ないこと、
季節の素材の味がすること、
美味しすぎないこと

が基本なのです。

さて。
ボクが料理をするようになったきっかけは、ひょんなことからです。

大学生の頃、ボクは学習塾を経営していて、
その教え子のお母さんが、とんでもなく料理が上手だったのです。
それで教えてほしい、とせがんだのが最初です。

ほんとにねー、和食でもケーキでも何を作っても美味しかった、
すごいヒトっているんだなと思いました。

それから見様見真似で料理の基本を覚えて、
あとは好きこそものの上手なれです。

料理の本もいろいろと読みましたが、
有元葉子さんの本だけ残して、捨てました。
要は料理はスタイルなんであって、レシピじゃないと思ったからです。

25歳のときニューヨークに住んでいたことがありました。
テレビの仕事です。それも新婚だったんです。

毎日スーパーマーケットに入り浸り、
食べたことのない食材を片っ端に買って、
料理したことも大きな経験です。

キャビアもトリュフもオリーブやナッツ、
スパイス、チーズもそこで覚えました。

とくにナッツやスパイスの使い方、盛り付けについて
たくさん考える切っ掛けができました。

それと、炭や薪を使ってのグリル料理が豊富なので、
シンプルに焼いただけ、それがなにより美味しいというのも
向こうで覚えたことです。

ギリシャ料理で焼き魚を食べると真っ黒焦げで笑っちゃう。
ジャバジャバと、オイルをかけて焼くんだもの当たり前だよね。

その影響で食事会でボクは、よく七輪を使います。
魚でも肉でも丁寧に焼きますよ。

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