毒を盛る

カフェをやっているので、「食中毒には気を付けてね」と、スタッフの子達には言うんですね。

マメヒコは添加物を入れない。前にポテトサラダサンドをやっていた時、ポテトサラダがいつもより酸っぱい事があった。「いつもより酸っぱくない?」とスタッフの子がそれを作った子に言ったんだけど、「大丈夫じゃない?」と、そのまま出しちゃった事があってね。

ボクらの仕事は包丁も持つ、火も扱う。お客が憎ければ、毒を盛れば殺せるんだよね。それだけの立場にいるのに、国家権力に守られているわけでも、厳しい審査があるわけでもない。飲食店とお客さんとの間の信頼関係で成り立っている。まさか毒なんて盛らないでしょ?と、ボクらの善意に寄りかかっているわけ。

その事に胡坐をかいて、今の食品メーカー、レストランは毒を盛っているわけでしょ。これは本当は毒だけど、毒じゃないという事にして、毒を盛る事に慣れては、大きな信用の失墜だと思うよ。

MAMEHICOを始めて、みんなで集まって同じものを食べるという事をしているし、これから新しいヒト達ともしたいなと思っているけど、「美味しいものを見つけたから、みんなで食べよう」と思うのは、人間しかいない。そして、「こんなおいしいものをご馳走様でした!」と、信頼関係が出来る。

それが薄れていって、食べ物にもシレーっと毒を盛っている。この信頼が失墜しちゃったら、人間ではなくなるよね。
コロナになって、みんなで集まって、わいわいご飯を食べるという事が少なくなったよね。そういう事が今後、何か大きく影響があるなとは思う。

マメヒコは、なるべくピュアな食べ物を提供しようと思っているし、まさか自分たちが毒を盛るなんて思いもしない。それを続けてきた事で、お客さんからの信頼を得ている部分がある。

信頼を築くのは一朝一夕では出来ないけど、社会全体の信頼が薄れている今、食事という形で信頼を築く大切さを、最近考えたりしますね。

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