九州の、ローカルな場所に行って聴いた話が面白いなと思ったんだけどね。
田舎暮らしをしたくて地方に移住してくるヒト達がいるんだけど、往々にして上手く行かないことが多いと。そういうヒト達に共通するのは、ヒトと上手く付き合えないこと。何かトラブルがあって、地元のヒトが怒ったりすると真に受けて、「もうダメだ、違う場所を探そう」となる。
そうして、転々とするヒトたちって多いのよねと。
社交不安なヒトは多いと思うんだよね。社交不安障害って、精神科のひとつの病名にもなってるんだけどね。
どういうものかと言うとね、例えば学校や会社でそのヒトの考えてることが分かるヒトを中間距離のヒトという言い方をするんだけど、例えばずっと引きこもりをしているヒトに、ある日アルバイトをさせるとハツラツと接客したり出来るけど、そこにもう一人アルバイト(中間距離のヒト)を入れると、その狭い空間でのやり取りにまた、ひきこもってしまうなんてことがあるね。全く知らないヒトには自分の意見を言えるヒトが多い。
うちのスタッフも、初めてのお客さんは平気だけど、何回か通ってくるお客さんになるとどう接していいか分からなくなってくる。つまり、遠い距離のヒトが近づいてくる(中間の距離のヒト)とどう付き合っていいか分からないヒトのこと。
自分は相手に好意を持っているのに、相手はどうもそうじゃないという意識のズレが恥ずかしい、不安ということがあるわけ。
一致する関係であれば言いたいことを言えるけど、嫌われたくないからあえて相手に気持ちを伝えないことが社交不安の元だよね。
アドバイスをするとすれば、何においても、新しく何かを始めるには社交が必要で、それをいちいち不安がってたら何も進まないわけ。社交を建前として持つ経験は必要だと思うよ。
自分が何者であるのか、相手が何者であるかを理解する。自分と他人が違うというのを前提の上でまあいいじゃないのという能力、経験がどうしたって必要じゃないかと思うけど、皆さんはどうお感じになるでしょうか。