12月1日に新しいお店が桐生で始まるんですが、このところ、今あるお店も忙しくなってきて、スタッフから、ヒトが足りないという話が出てくるんだよね。
お店って、人数がいればいいというわけじゃないし、人間関係だからね。あのヒトができない、このヒトができない、私もできないとか、ボクのところにそういう話が来るわけ。
みんな大袈裟なんだよね。子どもの時の心の傷、涙腺の地雷を抱えてるから、自分はダメなんだと思い込んでる。自分は1割もできてないとか、足手まといなだけとか言うけど、冷静に考えればうちで働いてる、ボクの近くにいるということは8割はできてると思うし、ボクは8割で良いと思う。
でも仕事だから、8割だと許さないよというヒトもいるし、1割のミスも認めませんという社会的な風潮もある。ボクとしては100%と言わなくても、頑張って9割目指したら?とは思うよね。
9割ってどういうことかというと、10回珈琲を頼んだら9回は珈琲を出して、1回は間違えてジュース出しちゃうとかね、そのぐらい。
8割から先の9割目指すには桁が変わる気がする。そこから先は80.5、80.6、80.7っていう世界。9割まで行くのには、ものすごい時間がかかる。
最初はどんなものでもぐんぐん伸びる。完成に近づくにつれ、成熟の実感というのは湧きにくいわけで、難しくなる。9割から先を目指すには天賦の才というのは必要かもしれないね。そこは無理としても、8割は担保として、そこから徐々に進んだり戻ったりするのが人生じゃないかな。
人間だから、絶対にミスってあるわけだし、ミスしないようにするのはもちろんとして、お互いちょっとした声かけをするとか、さっきは言い過ぎたなと思うとか。やっぱりお互い様のところがあって細かくああだこうだと言わないで、薄目で見る。何の役にも立ってないので辞めますと言ったり、役立たずだから要らないよと言ったりするよりは、8割から9割の1割を、みんなで助け合って頑張るのがちょうどいいと思うよね。