加藤茶っていますよね。
あの名前は誰がつけたか知ってる?あれは加藤茶の事務所の先輩のハナ肇なんだよ。芸事で飯を食っていくなら、水商売だし、水に関わる名前の方がいいんじゃないの?と、言われ、みんなからは加藤ちゃんと呼ばれてるんだから、加藤茶にしろ、ということになっているんだよね。
Wikipediaにはそう載っているけど、ボクはちょっと説明が足らないと思うんだよ。
というのも、そもそも日本のお茶は中国から来てる。雲南省あたりが起源で、照葉樹林文化帯というのがあって、冬になっても葉が落ちない植物の椿がまさにそうで、椿科であるお茶が中国から渡って日本に来たわけだけど、そもそもお茶って2つの呼び方があって、茶とTHE(テ)。茶というのは広東語で、チャイは中国からシルクロードから来てる。陸路から来たものはみんな茶だと言われている。一方、テ、ティーの方はびんなん語で福建省の厦門(アモイ)の方言と言われてるんだよね。航路で中国からヨーロッパに渡っているのはテ、ティー。フランス語の、カフェラテ、英語のティーは全部福建省の航路から来てると言われてるわけ。
日本の大和言葉で、茶りという言葉があるんだよ。茶るという動詞があって、おどける、ふざけるという意味で、まともじゃないということ、ちょっと外していくということ。その意味合いはもともと音から来てるわけ。その音に当て字して、茶る、滅茶苦茶、茶化すという風になったわけ。
日本に限らず世界共通で、人間が茶(チャ)という音から感じ取るもの、意味があるんじゃないかと思うんだよね。チャップリンも違う名前ならちょっとイメージ違うよね。
だから、加藤茶は水商売だからお茶ということだけではない、茶という音から何かふざけているという意味で、ドリンクのお茶、茶室である茶が重なっているのは不思議というか、言葉に説明できないものが世の中にはあるな、というお話でした。
あなたもチャチャチャで、今日もがんばって。