祈り、そして待つ

銀座と神戸のお店を始めて1年半。

和食の世界のように、10年修行する必要があるものと違って、カフェは誰でもできる。それがカフェの良さでもあるし難しさだと思う。

YouTube連続ドラマ「ノッテビアンカ」を撮った時に、東京にある老舗の喫茶店の昔のマッチ箱を見せてもらったことがあったけど、今、そのお店はほとんど残ってない。カフェというのは、花火みたいにパッと咲いて、パっと消える、そういう宿命を持っているのかもしれないね。刹那的、風俗というかその時代に偶然咲いた雑草の花みたいなところがあってね。

それでも人間というのはそこで働いている以上、愛着が湧いて、そこに集まるヒトたちがいて、出来ればこれがエターナリーに存続することを願わずにはいられない。

その時に働くヒト達の変化、成長が大きなカフェの中の話題になるなと思うんだよね。あの、全く何も出来なかったあの子がこんなにできるようになったよっていうだけでもね。

でも、当の本人は過去の経験から、なかなか自分が変わることが信じられない。変わるわけない、諦めた方が楽と思うことがある。

その時どうするか?良くなることを祈って、あとはひたすら待つしかない、という境地になるよね。自分の中にある、恐怖心、緊張、急がなきゃいけないけど丁寧にと思う、そういうことひとつひとつが常に自分に向き合う形になる。自分のメンタル、心の持ちよう、オープンマインドでいることがすごく大事だろうとボクは思うよ。

よく、チャクラが開くというけど、体の真ん中にある7つの穴をどうやって開けられるかはわからなくて、でも森羅万象のものを恐れず見て、身体を開けていくとその向こうにキラリンとしたものが見える、感じることがあって、最後は宇宙とつながっていく。するといろんなものが見えてくる感覚がボクはあるよ。特別な力じゃない、人間にはそういうものはあると思うんだよね。

そういう目に見えない蓋が開いた瞬間に立ち会えるのが、ボクはこのお店をやりながら一番楽しいなと思っているところなんであります。

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